RCAケーブルは付属していません。別途ご用意ください。
PDS-1sは個々のDJにより使用機材が多様化した現在のDJシーンから生まれたマストアイテムです。
バイナルDJ、CDJ、PCDJ、と様々な機材スタイルがある現代のDJシーン。「音楽でフロアをロックする」という目的は今も昔も万国共通ですが、たとえわずかな時間でも、たとえ小さなフロアでも、その目的を達成するために現場で使用するDJ機材の妥協を許さず常に最高のプレイをするのがプロDJ。そして、すっかり定着したPCDJスタイルは使用する機材の種類が多く、DJ交代のセットアップの手間はどうしても避けられません。個々で持ち込むラップトップコンピューターをセットし、個々のオーディオインターフェイスを使い、更にはバイナルによるコントロール、CDによるコントロール、DJ用MIDIコントローラーによるコントロールなど、その方法にも幾つかあり各DJによって基本機材が異なります。これでは、DJの交代がスムーズに行かないのは当然で、しかも、フロアの音を切らずに行うとなると狭くて暗いDJブースでは困難を極めます。
そこで、プロDJやプロのクラブ音響担当者の意見を元に企画開発された製品がこのPDS-1sです。
このPCDJスイッチャーを使えば、様々な機材を持ち込むPCDJはもちろんのこと、バイナルDJやCDJにも対応し現場での転換をしっかりとサポートしてくれます。
また、クラブ・ディスコのDJブースだけでなく、シーンに合わせた様々な機材を使い分けるライブDJやバンドDJ、多種の機材を接続したいDJスタジオなど、容易なスタイル切替えを必要とするDJブースのある現場でとても便利です。
PDS-1sはいつもDJ機器の真ん中にある「DJミキサー」に寄り添う脇役ですが、現代のDJシーンに欠かせないマストアイテムなのです。
PDS-1sの主な特徴
●クラブ・ディスコなどで使用するスタイル(機材)が違ってもフロアーの音を止めずにDJの交代作業をスムーズに行えるように様々な工夫を凝らした便利なスイッチャーです。
●異なる機材を使うPCDJ(コンピューターのDJソフトを利用するDJのこと)、3人分の接続ジャックが用意されています。
●レコード盤の楽曲音源、CD楽曲音源を使う従来のDJスタイルにも対応できるようにスルーモード(PCDJオフ)を装備しています。
●DJミキサー、レコードプレーヤー、CDJ(DJ用CDプレーヤー)などの、本機に接続固定するジャックは手前サイドに付いており、DJ交代の時に抜き差し作業を行うジャックは暗いDJブースでもわかりやすいトップ面に装備しています。
●DJ交代の用途だけでなく、ライブ進行やスタジオ作業時など、一人で複数のDJスタイルでプレイする時や、一度に多くの機材を2チャンネルミキサーに接続し切替えて使いたい時にも便利です。
●Made in Japan
DJミキサー、CDJ、レコードプレーヤーをPDS-1s手前側面に接続したままトップフェイス上のスイッチ切替え操作とパッチングでDJ交代時の持ち込みPCDJ機材の入替えができます。
抜き差しが必要なジャックは全てトップフェイスに装備されています。これがトップフェイスパッチ方式です。 |
DJの交代時にフロアの音を途切れないようにするためには、まず、DJミキサーの音が出ていないチャンネルから次のDJが準備をし、そして、フロア音をクロスフェードさせて入替ります。このPDS-1sでは今プレイしているPCDJのケーブルを抜かなくても次のPCDJのケーブル接続ができ、その準備が完了したらPCDJセレクトロータリーでDJミキサーの1つのチャンネルごとに分かり易くバトンタッチすることが可能です。PCDJセレクトロータリースイッチがチャンネル別になっているのはその為です。 |
PCDJの持ち込み機材は3人分まで同時接続ができます。リハでの設定確認が済んでいれば、あとは入替り時にPCDJセレクトロータリーで選択するだけです。本番前の接続トラブルの心配はありません。
また、一人で複数のラップトップコンピューター(DJソフト)を使うPCDJがこのPDS-1sを使えばレコードプレーヤー2台とCDJ 2台の他に3系統までのPCDJ機材の同時接続が可能です。コンパクトな2チャンネルDJミキサーで多くの機材の接続が可能となります。 |
バイナルに刻まれたコントロール信号を使ってプレイするPCDJスタイルとCDに記録されたコントロール信号を使ってプレイするPCDJの両方に対応するために、PCDJ出力端子から出す信号をフロントサイド面に入力したレコードプレーヤーの音にするか、または、CDJの音にするかを選択、切替えすることが可能です。 |
従来のスタイルであるレコードプレイヤ―やCDJでDJプレイする場合はPCDJスイッチをオフにすればPDS-1sに接続されたレコードプレーヤーとCDJの音がスル―でDJミキサーへ送られます。この時PCDJのライン入力は無効となります。 |
レコードプレーヤーから出力されるフォノ信号はとてもレベルが低く、DJミキサーに入った後フォノイコライザーでイコライジング調整と大きな増幅が行われてラインレベルとなります。つまり、フォノイコライザーを通す前に外部からのノイズや近くを流れるCDJ信号が飛びむとそのわずかな不要な信号も一緒に増幅されてしまうのです。フォノにノイズが入り易いと言われるのはその為です。
PDS-1sは、フォノ信号への不要な音の飛び込みを最小限に抑えるために基板のパターン設計や本体内のフォノ信号線のシールド化などあらゆる工夫を施し対策されています。小さなボディー内での音の飛び込みを全く無くすことはできませんが、プロの現場で使用されているDJミキサーと同じレベルまでその性能を追い込みました。
使用するジャック、スイッチ、そして基板や半田にまで音質を考えた工夫をしており、このPDS-1sを通すことで音の劣化を極力感じないように、特に低音の輪郭や高音域の伸びが損なわないよう設計されています。 |
DJブースで使われるケーブルの先のRCAピンジャック・プラグは楽器やヘッドホンで使われるフォン形状と異なり、抜き差しの繰り返し「耐久性」よりも接点の「安定性」を優先するHiFiオーディオ規格です。
一部の高級RCAピンケーブルはカシメ寸法がきつい製品も有りプラグを抜く時にRCAジャックのキャップ部品も外れて破損する事もあります。そこで、PDS-1sでは頑丈で破損しにくい構造(2つのRCAキャップが一体化)の部品を採用しています。
PCDJを切り替えるロータリースイッチは使用頻度の多さを考慮し特に信頼性あるアルプス製の高級モデルを採用。 PCDJのオンオフとPCDJコントロール選択のそれぞれのスライドスイッチも信頼性と視認性のある同じアルプス製を使用しています。
製造は高い技術力とモノ作りに拘るエンジニア集団の日本国内の川崎にある某有名工場で行っています。組み上げはライン分業せず責任意識を高めるために一人で全工程作業を行っています。 |
仕様 |
PCDJ数 | 3系統 |
チャンネル数 | 2 |
PCDJ コントロールアウト | フォノ/ライン(CDJ)切替え式(チャンネル別設定可能) |
入力 | フォノステレオ×2、ライン(CDJ)ステレオ×2、PCDJラインステレオ×6 |
出力 | フォノステレオ×2、ラインステレオ×2、PCDJフォノ/ライン(切替)×6 |
PCDJオン・オフ(スルー)スイッチ | 有り |
ご注意
・ケーブル接続を分かり易くする為にジャック部に「PHONO」という表示がありますが本機にはフォノイコライザーは内蔵しておりません。
・DJソフトをコントロールする信号を選択するスイッチがありますが、コントロール信号の発信機能は装備されておりません。コントロール信号が必要な場合は接続されたレコードプレーヤーまたはCDJでコントロール信号を再生して下さい。
・本機は、電源を持たない、スイッチャーです。
アクティブなミュージシャンや、DJ、クリエーター(作曲家・アレンジャーなど)たちの想像力を掻き立て、そして、クリエイティビティーをサポートする音楽機材を、提供することで、音楽文化に貢献している日本の会社。
まだ世に無い必要な機器を自社ブランド、EXFORMとして企画・製造。EXFORMは、EXPERIENCE(経験)と、FORM(形)を掛け合わせた造語です。音響機器の開発に長く関わったスタッフで構成されたプロジェクトチームが生み出す製品は「町工場に溢れるモノ作りのノウハウや知恵・工夫、真面目さに起因する高い品質」と「現場主義な製品企画開発」を、高次元で掛け合わせるという理念に基づいています。 |